乙女として生きる為の参考図書

乙女として生きるってどういうことでしょうか。

「正しい乙女になるために」
という副題の本を読んだとき、わかるところもあるんだけど、何かが違う、という部分が残ったのも確か。

可愛いお洋服を着ることが乙女だとは思わないし、
お人形や可愛い雑貨が好きだから、乙女だとも思わない。

「少女コレクション」
どきどきする響き、オブジェとしての少女、にどうして惹かれるのかな。

自分の中のいろいろな矛盾を考えながら、乙女として生きる為の参考書を、私なりにまとめてみました。

テキスト部分にリンクが貼ってあるものは購入可能です。
(テキスト部分のタイトルが青い字が目印!)
タイトル文字をクリックすると本の詳細情報を見ることができ、そこから注文も可能です。

こちらの本は、amazonとのお取引となります。
乙女屋の他の商品と一緒にお取引できません。


「私たちが求めるのは自由と高慢」

「少女」としての生き方に焦点を置いた画期的な本。
少女を題材にした作品は、倒錯した趣味を満足させる為だけのものではないと気づかせてくれた本です。

少女領域 icon 高原英理


古典と言いたい本です。

アリス論と人形論が共感できます。

「ある面から見れば、作者たるドジソン自身の投影に他ならないのだから、
アリスが頭の良い、誇り高い、知性と独立心のある少女であることは当然でもあろう」

少女コレクション序説 icon 澁澤龍彦  


「一言で言ってしまえば、私は化粧をする女が好きです。
そこには虚構によって現実を乗り切ろうとするエネルギーが感じられます」

「眠っている女ではなく、眠っているフリをする女が好きだ」
とも、寺山さんは別の本に書いていました。
私の中の少女ってまさにそんな感じです。
ただの無知は、好みじゃないんです。
青女論  寺山修司


いきなり乙女から外れてるやないか、とお思いのお嬢さん。
そんなことではだめなんです。
何を読まずとも、日本人なら読んでおきたいこの一冊。
三島由紀夫が耽読した武士の心得の本なのですが、その内容のすばらしさは読んだ人しかわかりません。

「武道とは死ぬここと見つけたり」の言葉で有名なこの本ですが、
ぜひ三島由紀夫の解説付きで読んで下さい。

武道をしてなくても、何かの道を極めたいと思う人なら必ず為になります。

葉隠入門 (新潮文庫)


乙女屋にとって生きていくバイブルともいえる中原淳一氏の本がこんなに後でいいの?
と自分でもいささか疑問に思いつつ、でも、とにかくのせてみました。

中原淳一氏の著書は復刻されたものもたくさんあり、古本屋さんの高額な値段に悩まされずにすみます。
数ある書物のなかで、淳一の思想を客観的に、なおかつ幅広く知るには、
別冊太陽の中原特集がオススメです。
しかし、中原淳一の思想を、主観的に自分の生活を正すために一番相応しい本として、
私はこの本がとてもとてもお気に入りです。

素敵な挿絵と共に、すばらしい編集で現代の少女の為に作られた本。
装いとマナー、エチケットと思いやり・・・・・・。
すべては美しくいきるために。 大切な大切な1冊です。

しあわせの花束―中原淳一エッセイ画集